海外商標

【解説】シンガポールで商標登録する~出願は?商標登録費用は?

執筆者 : 木村純平

シンガポールでビジネスを展開するのであれば、シンガポールで商標登録を行うことはビジネスの上で必須事項です。しかし、日本では商標登録の経験があるけれどもシンガポールで商標登録の経験が無い、特許事務所に手続を依頼しようと思うが基本的な知識は知っておきたいといった方に、シンガポールでの商標登録の基本的な知識、知っておくと役に立つ情報などを紹介します。

出願の方法

商標登録の出願は、マドリッドプロトコルによる国際登録出願(マドプロ出願)か、現地国の弁理士や弁護士などの代理人を通じてシンガポール知的財産庁(Intellectual Property Office of Singapore)に出願する方法があります。商品・役務(サービス)が幅広く、区分数が多い場合やシンガポールだけでなく他のマドプロ加盟国でも商標登録したいような場合は、マドプロ出願にコスト的メリットがあるでしょう。区分数、国数によって費用は変わってきますので、シンガポールでの商標登録手続を手配してくれる特許事務所などから事前に見積りをとってみましょう。

【出願に必要な情報・書類】※シンガポール知的財産庁に出願する場合

  • 出願人の名称・住所:英語の表記が必要です。
  • 商標:文字、図形、記号、立体的形状、色彩の組み合わせ、これらの結合、包装の外観、音声などの商標の登録も認められています。連合商標、証明商標、団体商標といった商標の登録制度があります。日本語だけの商標を出願する場合はその翻訳が必要です。
  • 指定商品・役務:指定商品・役務の区分は国際的な取り決めがあるので、ほぼ日本と同じです。1出願多区分制です。
  • 委任状:委任状は不要です。
  • シンガポール国内における商標使用の有無:不要です。

登録までの審査:審査の内容及び期間

マドプロ出願

マドプロ出願をした場合、出願書類を日本の特許庁に提出してから約6ヶ月程度で国際登録され(形式審査で補正などを指摘された場合、さらに2~3ヶ月要します。)、その後、シンガポール知的財産庁で、シンガポールでの商標権の効力を認めるべきかどうかの審査が行われます。この審査結果は、遅くとも国際登録の出願から1年6ヶ月までに通知されます。

直接出願

現地の代理人を通じ、各国の特許庁に出願した場合、そのまま形式審査、実体審査が行われます。

指定商品・指定役務に関わる留意事項

国際分類を採用しており、日本と同様の商品・役務区分となります。1出願多区分制度が採用されています。

絶対的拒絶理由:識別性が無いとの拒絶

シンガポールの審査では、絶対的拒絶理由、つまり、商標に識別力があるか(普通名称や記述的な表示にあたらないか)、ということが審査されます。商標に識別力があるか否かは、その表示が不特定多数に使用されているかなどの、その国での状況から判断されますので、日本では登録になっても、シンガポールでは識別力が無いと判断される可能性があります。

相対的拒絶理由:他人の商標と抵触するとの拒絶

シンガポールの審査では、相対的拒絶理由、つまり、類似する他人の登録商標が存在しないか、ということが審査されます

拒絶理由通知への対応

拒絶理由通知を受けた場合、4ヶ月以内に意見書・補正書の提出が可能です。

出願公告と異議申立

審査を無事通過すると、出願公告(審査された出願内容の公示)されます。出願公告後2ヶ月の間に第三者からその商標登録に対して異議申立が提起される場合があります。

出願から登録までの期間

出願から登録までの期間は出願日もしくは国際登録日から6ヶ月程度です。

シンガポール審査フロー

費用は?

直接出願の場合、現地費用(現地の特許事務所・法律事務所、特許庁に支払う費用)と日本の特許事務所の費用で25万円~、マドプロ出願の場合、トータルで25万円~の費用が発生します。
※上記費用はあくまで弊所を通じて行う場合の参考費用で、区分数、商標の種類、為替レートなどで変動します。是非お見積もりのお問い合わせをください。マドプロ出願の場合、同時に出願する国が多いほど割安になります。

詳細な費用は以下の海外商標お見積もりフォームから弊所にお問い合わせください。

海外商標お見積もり

    プライムワークス国際特許事務所 弁理士 木村純平

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    • この記事を書いた人

    木村純平

    2013年日本弁理士会意匠委員。2008~2011年日本弁理士会著作権委員(2011年副委員長)。2006年弁理士試験合格。日本弁理士会(JPAA)、日本商標協会(JTA)所属。1975年生まれ。

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