中国で商標を登録するのに期間はどれぐらいかかりますか?
商標の出願(申請)を中国当局(国家知識産権局商標局)を行ってから、早ければ6~7ヶ月で登録できます(2022年8月現在)。審査に3ヶ月程度、そこから3ヶ月の異議申立期間が経過すると正式に登録になります。
ただし、審査で拒絶されると、その対応が必要になりますのでそれ以上に期間を必要とします。
中国商標の登録までの流れについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
中国で商標登録するにはどのような書面が必要ですか?
個別出願(中国当局に現地代理人を通じて出願手続を行う場合)と国際登録出願(マドプロ出願)の場合で、必要書面は違います。個別出願の場合、現地代理人への委任状が必要となります。委任状には権限を有する方の署名、もしくは会社の捺印が必要です。オンライン出願であれば、署名もしくは捺印を行った紙の委任状を鮮明にカラースキャンコピーした電子ファイルで十分です。原本は必要ありません。
初めて出願を行う場合、個人であればパスポート、もしくは日本の免許証のようなIDのカラースキャンコピーした電子ファイルが必要です。法人の場合、登記簿謄本(現在事項証明書など)が必要となります。
国際登録出願(マドプロ出願)の場合は、特に必要な書面はありません。
中国の出願について、中国商標の登録までの流れについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
中国で商標を登録する前に、すでに似た商標が登録されていないか調べたいです。どうすればよいですか?
中国の商標登録を主管する中国知識産権局商標局が提供する「中国商標網」(http://wcjs.sbj.cnipa.gov.cn/)で調べるのがおすすめです。同一の商標だけでなく似ている商標を調べることができます。また、検索した商標の審査状況まで確認することがきます。
中国語だけでなく、英語でも調べることができます。
「中国商標網」(http://wcjs.sbj.cnipa.gov.cn/)の使い方については以下の記事を参考にして下さい。
中国で商標を出願したところ、拒絶理由通知を受けました。どうすればよいですか?
拒絶理由をみて、拒絶査定不服審判(再審)で覆せるか検討を行う必要があります。中国の審査官は早期の判断を求められるため、柔軟な判断は行わず、少しでも拒絶理由に抵触していると考えると拒絶する傾向があります。
したがって、拒絶査定不服審判(再審)で判断が覆る可能性は結構あります。ただし、概ね日本の商標審査の感覚よりも厳しい判断が行われますので、判断を覆せるか否かは、現地代理人(中国の弁理士、弁護士)にアドバイスを求めた方がよいでしょう。
拒絶理由通知への対応については以下の記事を参考にして下さい。
中国で自社ブランドの模倣品が出回って困っています。どういった手段をとることができますか?
商標権を取得することが重要です。権利の有無で、実施できる手段が大きく異なってきます。商標権をすでに持っている場合、以下のような手段があります。
- 行政摘発(レイド)
- 警告状の送付
- 民事訴訟
- 刑事告訴
- 税関登録と税関での差し押さえ
- ECプラットフォームへのクレーム
模倣品の情報を収集しましょう。上記の手段をとる場合も重要です。自社では難しい場合は、特許事務所を通じて現地の調査会社を利用することもできます。
早期発見のため、自社や取引先との間で、模倣品を発見、抑制する体制を整えることも重要です。
中国の模倣品対策について、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
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