活動紹介

「外部活動報告」その1:商標実務者養成講座で講義をしました。

執筆者 : 木村純平

seminer少し前の話になりますが、10月中旬に「商標実務者養成講座」の研修講師を務めました。この研修は日本弁理士会が主催する実務研修で、商標実務(主に拒絶理由通知書の対応)のスキルアップを目指すものです。

一般に研修といえば、講師がテキストやスライドに沿って講義する、というやり方が多いと思いますが、この研修は、受講者が実際に意見書を起案して、それを講師が採点した後に解説講義やグループディスカッションを行う点が特徴です。やはり、意見書の作成能力を高めるには、実際に書くのが一番ですからね。

実際、拒絶対応を考えるとき、頭の中で反論内容を考えて「これはいける!」と思ったときでも、いざ文章にまとめるところで苦労することもあります(まだまだ修行が必要です)。受講者の方々も、苦労して書いた意見書を講師がしっかり添削して、しかも解説講義や事例演習も付いてくるという盛りだくさんな内容です。実践的な対応力を磨きたい方にはおすすめです(私が新人のときにやってほしかった!)。

ということで、受講者にとってはとてもよい研修なのですが、講師にとってはこれが大変なんです、特に答案の添削が。チェックポイントとしては、例えば、問題点を指摘できているかどうか、自然な言い回しができているかどうか、説得力を高める工夫がされているか(例:事例の提示)など、検討すべき箇所も多く、いつも苦労しています。私は今年でこの研修の担当が3年目なので、さすがに添削にも慣れてきましたが、最初の年は、何日徹夜したか覚えていません、笑。その分、添削の内容には自信があります。当日の解説講義とあわせて、絶対に力がつくと思いますよ。

ちなみに、講座を受講されているのは最近弁理士試験に合格された初心者の方々が多く、商標実務に慣れていない方がほとんどです。中には特許を専門とされているベテランの先生方もいらっしゃいます。特許と商標は同じ知的財産とはいえども根本的に違うので、必然的に意見書等の書き方が変わってきます。実際、「特許と商標の違い」に戸惑う方もいらっしゃるようですね。私も、答案を読めば「この方は特許系の方だな」とわかります。やはり、着眼点に違いがあるようです。そういった方々に、商標ではどういう考え方をするのか、そのエッセンスを理解していただければと思っています。

研修講師を担当すると、問題作成や添削、講義の準備等の作業を勤務時間外に行うので、時間の捻出もなかなか大変です。でも、この作業を通じて、私の頭の中で「拒絶対応の方法」が整理されているという感覚もあります。研修講師の活動を通して、間接的に自身の実務能力を高めているといいますか。その意味でも、自身の能力を磨く大切な機会なので、ぜひ来年も担当したいと思っています。

プライムワークス国際特許事務所 弁理士 長谷川綱樹

 

弊所へのお問い合わせはこちら→ お問い合わせ

 

  • この記事を書いた人

木村純平

2013年日本弁理士会意匠委員。2008~2011年日本弁理士会著作権委員(2011年副委員長)。2006年弁理士試験合格。日本弁理士会(JPAA)、日本商標協会(JTA)所属。1975年生まれ。

-活動紹介