BIMIのために商標を登録する

BIMIとは

BIMIとは「Brand Indicators for Message Identification(メッセージ識別用のブランド指標)」の略で、Gmailなどの電子メールサービスの受信トレイ内の認証済みメールにブランドロゴを表示してなりすましメールを判別する認証規格です。たとえば、各メールサービスでの以下のような対応が行われています。


Google:BIMI について 送信メールにブランドのロゴを追加する
https://support.google.com/a/answer/10911320?hl=ja(引用)

Apple:Apple メールの BIMI サポートについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT213155(引用)

Yahoo!メール:フィッシングメール対策として、Yahoo! JAPANから配信するメールにアイコンが表示される規格「BIMI」を導入
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2022/09/06a/(引用)

BIMIのメリット

BIMIを採用することで、メールのセキュリティを高めるだけでなく、ブランドの認知度を高めるというメリットもあります。BIMI に対応するメール クライアントでは、送信されたメールの横にその組織のブランドのロゴが表示されるので、ブランドロゴに触れる機会が増えます。メールセキュリティの向上はそのブランドの信頼性を向上させてくれます。

BIMIを始めるには

BIMIを始めるには、ブランドロゴの所有権や真正性、ブランドロゴと該当するドメインとの紐付けの証明を取得する必要があります。たとえばGmailの場合、認証マーク証明書(VMC)を取得する必要があります。そして、VMCを取得するにはそのブランドロゴが日本では特許庁に登録されている必要があります。

さらにDMARCの設定などメールセキュリティに関する設定が必要となります。メールサービスに対応した設定を確認して下さい。

商標を登録するには

商標を登録するには、特許庁に出願手続を行い、審査を経る必要があります。審査には通常6ヶ月以上要するため、登録までには8ヶ月以上必要と考えておいた方がよいでしょう。早期に登録するには早期審査を利用する方法があります。2~3ヶ月審査期間を短くすることができます。

商標登録の費用

商標の出願、登録(10年)には44,900円~の印紙代(国に支払う額)と特許事務所などを通じて行う場合その手数料が発生します。手数料は事務所によって異なりますので見積りをとるとよいかもしれません。

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この記事を書いた人

木村 純平

木村 純平

2人目の子供の誕生をきっかけに弁理士を目指してから、早くも20年が経過しそうです。商標から始まり、意匠、著作権、現在の事務所に来てからは特許、実用新案も手がけるようになり、それぞれの分野でクオリティを上げ、ユーティリティプレイヤーとして重宝されるよう精進しています。