「外部活動報告」その3:INTA(国際商標協会)年次総会(バルセロナ)に参加しました。

出典:INTA

先月下旬にスペインのバルセロナで開催されたINTA(国際商標協会)が主催する年次総会(Annual Meeting)に参加してきました。INTA=「国際商標協会」という名前のとおり、世界各国の知財関係者(企業や弁護士、弁理士などの知財専門家)で構成された団体で、毎年さまざまな知財関連イベントを開催しています。中でも、毎年5月に開催される年次総会は、商標関連のイベントの中で最大級のもので、多くの方が参加します。今年の開催地がバルセロナと有名な観光都市だったことからか、10,000人を超える参加登録があったと聞いています。

参加する目的は

現地では、さまざまなセミナーやワークショップ等が行われますが、参加者の一番の目的は、やはり依頼人の企業や各国代理人とのミーティングだと思います。我々商標弁理士の仕事のうち、多くの割合を日本企業の外国出願や外国企業の日本出願が占めています。そのとき、出願手続の代理を依頼したりされたりするのが各国の企業や提携する現地代理人(各国の弁護士、弁理士)です。特に現地代理人は仕事上の大事なパートナーであり、かつ取引先でもある、というとても密接な関係にあります。

彼らとはEメールやレターでやり取りすることがほとんどで、直接会う機会がそう多くあるわけではありません。もちろん、来日してくれたときはミーティングしたり会食したりしますが、こうやって年に一回、業界の人間が一堂に会する機会があると、そこで毎年顔を合わせることができ、定期的にお互いの近況を報告したり具体的な案件について意見交換したりしていきます。そうやって少しずつ関係が強くなっていくわけですね。今回は、私はプライムワークスに加入してはじめての年次総会だったので、これから関係を構築していく現地代理人がほとんどでした。事務所案内や商標弁理士のプロフィール、ちょっとした手土産などを持参して、自己紹介というか自分のアピールをするのが重要なミッションでした。

年に一回“再会”する場

とはいえ、中には以前からの知り合いや個人的な付き合いのある弁護士に再会する機会もあり、異国での再会はうれしさも格別です。カクテルレセプションでお酒を飲みながらお互いの近況を話し合ったり、「今度日本に行くときは…」と次に会うときの予定を相談したりと、充実した時間を過ごすことができました。「何がいいかな」と頭を悩ませて持っていった手土産を喜んでもらえるのもうれしいものです。仕事自体は法律を相手にした「堅い」ものですが、結局大事なのは「人と人」の関係であり、よいネットワーク(打算的な意味じゃないですよ)を作れることが代理人の才能と言ってもいいんじゃないかと思います。私も早くそうなりたいものです。

とはいえ、日本語を話してくれるのはアジアの数ヶ国の方々だけなので、会話はもっぱら英語です。日々勉強してはいるものの、まだまだ努力が必要だなと痛感した出張でもありました。学生時代に楽をした報いかもしれませんが、まだ「のびしろ」があるということで、これからも頑張りたいと思います。

 

<ブランドの保護は、商標専門弁理士へ!>
プライムワークス国際特許事務所 弁理士 長谷川綱樹

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この記事を書いた人

長谷川 綱樹

長谷川 綱樹

30歳になるまで、知財とは全くの別分野におりましたが、一念発起して弁理士となり、商標専門で現在に至ります。 そのせいか、法律よりも「人の気持ち」のほうに興味があります(いいのか悪いのかわかりませんが)。 商標は事業活動と密接に関係していて、関わる人々の「気持ち」が大きく影響します。「気持ち」に寄り添い、しっかりサポートできる存在でありたいと思っています。 出願案件では「取得する権利の最大化」を目指して、商標のバリエーションや将来の事業展開の予定など、丁寧にお話を伺います。 係争案件では「いかに円満に解決するか」を重視して、目先の勝ち負けだけでなく、将来的な問題解決を意識して対応して参ります。