採用情報

採用情報

弁理士、米国特許弁護士/米国パテントエージェント、社内SE、図面トレーサーを募集しています。

詳細については、募集要項のページを御覧ください。その他の募集は現在しておりません。

募集要項

弁理士・特許技術者

応募をご希望の方はページ下部の「応募する」ボタンより専用フォームからご登録ください。

書類選考を通過した方には、次の選考にお進みいただくご案内を、ご応募から3営業日を目安にメールでお知らせします。

応募資格
  • 弁理士および弁理士試験最終合格者
  • ※合格者以外の特許技術者(弁理士志望者、受験生)は募集しておりません
  • 実務未経験者には基本からお教えします。
募集分野 【急募】化学・材料 化学・材料分野全般を担当できる方を急募します。特許実務経験のある方を優先します。
機械・制御 機械・制御分野全般で出願を担当できる方や、産業機械、自動車用ライト、住宅設備、半導体製造装置、極低温機器等の出願を担当できる方を求めています。特許実務経験は問いません。
半導体・物理 材料・物理分野全般で出願を担当できる方や、半導体デバイス等の出願を担当できる方を求めています。特許実務経験は問いません。
電気・電子・通信 電気・電子・通信分野全般で出願を担当できる方や、アナログ/デジタル回路等の出願を担当できる方を求めています。特許実務経験は問いません。
情報 (ソフト) 情報技術全般の出願を担当できる方を求めています。特許実務経験は問いません。

技術系バックグラウンドのある方を優先しますが、以下のいずれかの経験または資格を有する方に限り、文系出身者を採用する可能性があります。

  • 複数年の開発経験
  • 技術系資格(例えば、ソフトウェア開発技術者、 テクニカルエンジニア(ネットワーク)など)
仕事内容
  • 国内・外国の特許
  • 審決取消・侵害訴訟、鑑定
  • ライセンス、コンサルテーション
  • 産学協同、ベンチャー支援(但し、これら単独の仕事にはなりません)
*弁理士未登録者は上記業務の補助業務
応募資格 実務未経験者は原則35歳くらいまで。実務経験者は原則40歳くらいまで。
雇用形態 正所員または業務委託
勤務地
  • 東京都目黒区中目黒(ヘッドオフィス)
  • 転勤はありませんが、希望者のみ大阪オフィス勤務もあります
  • テレワーク可能な環境を整えております(ただし、業務経験や担当案件による)
勤務時間 フレックスタイム制
給与
  • 勤務経験者は前職・経験・能力等を考慮
  • 歩合制もしくは年俸制
  • 交通費全額支給
  • 売上げや職務の難易度等を考慮し、ボーナス等、できるだけ支払う方針です。弁理士・特許技術者の場合は実績給中心のため、年収が相当伸びる人もいます。年齢や経験年数に見合った収入の人が多いですが、経験蓄積に応じた年収増加の見込みが立つ分、数年にわたる目標を立てやすいといえます。年収計算がシンプルなため、非常に風通しのよい仕組みになっています。
  • <例>
  • 多い人では実績として1500万円(実務3年目の弁理士)、2000万円(実務10年目の弁理士)という年収例があります。
  • 未経験者でも積極性があり、前向きな方には前職の給与を保証します。
  • ワークライフバランスを重視する方は、ご自身のペースで仕事量を調整し、勤務していただくことが可能です。
待遇・福利厚生(正所員の場合)
  • 各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
  • 新年度より、企業型確定拠出年金導入
  • 定期健康診断(年1回。女性所員は女性専用フロアを持つ綺麗なクリニックで各自の希望日に受診していただきます。事務所費用負担のオプション婦人科検査項目もあります。)
  • 産休・育休制度・・・2011年1名、2012年1名、2015年1名(二人目)、2016年2名、2018年2名、2019年1名、2020年2名が産休を取得し、育休後にみなさん職場復帰されています。復帰後も育児のために時短勤務が可能です。
  • 所員旅行(「フォトアルバム」をご覧ください)
  • 海外研修制度(選抜者のみ)
  • 菓子・軽食・ドリンク類は所内で半額程度で購入でき、ウォーターサーバー・ネスプレッソは無料です。
  • 各種試験制度補助
休日・休暇  (正所員の場合)
  • 土日祝日
  • 夏期休暇:各自、平日5日、前後の土日を加えれば9日間の休暇にできます
  • 冬期休暇:年末年始は特許庁の閉庁予定に合わせ、通常は12/29~1/3の6日間が休みになります
  • 慶弔休暇
  • 勤続5年ごとの節目休暇(連続する7勤務日の取得が可能)
ひとこと 国内外の出願共に増加中です。
      弁理士および弁理士試験最終合格者
合格者以外の特許技術者(現在募集しておりません)

米国特許弁護士/米国パテントエージェント

※現在募集中の分野については、下記を参照してください。 応募をご希望の方はページ下部の「応募する」ボタンより専用フォームからご登録ください。

書類選考を通過した方には、次の選考にお進みいただくご案内を、ご応募から3営業日を目安にメールでお知らせします。

応募資格 米国特許弁護士/米国パテントエージェント
募集分野 特許出願の実務を経験しており、理系分野のバックグラウンドがあれば専門分野は問いません。
仕事内容 米国特許出願
雇用形態 正所員
勤務地 東京都目黒区中目黒
勤務時間 フレックスタイム制
給与
  • 勤務経験者は前職・経験・能力等を考慮
  • 歩合制もしくは年俸制
  • 交通費全額支給
待遇・福利厚生
  • 各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
  • 新年度より、企業型確定拠出年金導入
  • 定期健康診断(年1回。女性所員は女性専用フロアを持つ綺麗なクリニックで各自の希望日に受診していただきます。事務所費用負担のオプション婦人科検査項目もあります。)
  • 産休・育休制度・・・2011年1名、2012年1名、2015年1名(二人目)、2016年2名、2018年2名が産休を取得し、育休後にみなさん職場復帰されています。復帰後も育児のために時短勤務が可能です。
  • 所員旅行(「フォトアルバム」をご覧ください)
  • 海外研修制度(選抜者のみ)
  • 菓子・軽食・ドリンク類は所内で半額程度で購入でき、ウォーターサーバー・ネスプレッソは無料です。
  • 各種試験制度補助
休日・休暇
  • 土日祝日
  • 夏期休暇:各自、平日5日、前後の土日を加えれば9日間の休暇にできます
  • 冬期休暇:年末年始は特許庁の閉庁予定に合わせ、通常は12/29~1/3の6日間が休みになります
  • 慶弔休暇
  • 勤続5年ごとの節目休暇(連続する7勤務日の取得が可能)
応募する

翻訳

※現在募集していません。

弁理士転職Q&A

弁理士Aさん(一般企業→未経験入所)

前職は?
ビジネスコンサルタントとして、電機メーカのサプライチェーンマネジメント業務の改善や、システム導入を支援していました。
弁理士を目指したきっかけは?
技術(理系な内容)に携わることができ、それまでの経験が活かせると考えて資格取得を目指しました。実績に応じた高収入を目指せるところも魅力。
弁理士という仕事のやりがい、魅力は?
お客様の要望に合わせて様々な提案をし、要望に合った対応策を作り上げるところ。仕事柄、長期的な数年単位のつきあいとなります。経験を積んでいくことでお客様の事情、業界の動向などの知見を蓄積し、頼りにされる存在となれると嬉しいですね。
転職の動機や、なぜプライムワークスを選んだのか
プライムを選んだのは、勤務時間や服装など、仕事の品質と直接関係しないところで自由に働けると感じたから。自分の成果に応じた給与がもらえ、勤務地が恵比寿というのもポイントでした。
入所してみて、仕事のやり方や指導、その他、どう感じていますか?
未経験での入所でしたが、1年目で何とか明細書を作成できるようになり、2年目以降は順調に仕事の量・質を増やしていくことができました。
事務所の雰囲気や環境は?
みんなが集中している時はとても静か。会話の声もほとんどしません。 一方で、私語厳禁といったルール等はないため、適宜雑談をしたり、デスクで食事したり、過ごし方はさまざまです。野球やサッカー、オリンピックなどのイベントがあれば、会議室でテレビ観戦をすることもあります。
転職を考えている方へひとこと
プライムワークスには、現状の不満を解消したい、今後こうしていきたいという希望を主体的に叶えられる環境があります。 主体的に良い仕事をしていけば、結果はついてくる。そんな事務所です。

弁理士Bさん(企業にて設計→未経験入所)

前職は?
某電機メーカでエンジニアや知財関連の仕事をしていました。
弁理士という仕事のやりがい、魅力は?
未知の技術に触れ、発明者の思いを明細書の形に昇華できたと感じたとき、特許査定に導いて感謝の言葉をいただくときにやりがいを感じます。
転職の動機や、なぜプライムワークスを選んだのか
出願の品質が高いと評判の事務所であったこと、また、自分の企業経験を幅広い分野で生かせると思ったから。
事務所の雰囲気や環境は?
一言で言うと、管理された企業事務所の対極にある雰囲気と環境。 基本静かで、自己の世界に没頭・集中できる。 でも、事務所の冷蔵庫にはビールも入っているんです。
プライムワークスにはどんな人が向いていると思いますか?
自己管理が重要で、これができる人にはすごく魅力的。無駄な管理、無駄な会議、無駄な説教に飽き飽きした人や、能動的で、自己を実現しようとする強い欲求を持っている人、個人事業主的に仕事をしてみたい人に向いています。
転職を考えている方へひとこと
企業勤めで「1つの歯車」でいることに飽き、少し人間的な人生を持ちたい人にお勧めです。 一歩踏み出すだけで、こんな世界があったんだと感激します。自分は未経験での入所だったので、最初はすべてがドキドキ。今は入ってすごくよかったと思っています。
とある日の1日の仕事の流れを教えてください
10:30出勤、18:30退勤。 昼休憩はいつ取っても良いので、仕事の切れ目に気分転換を兼ねて。 外出は少ない月は0、多い月で3回、平均で1.5回くらい。1-3月は繁忙期です。

弁理士Cさん(企業にて開発→未経験入所)

前職は?
基盤ミドルウェアの技術SE(開発支援、営業支援、共通部品開発等)でした。
転職の動機や、なぜプライムワークスを選んだのか
前の会社ではいずれ管理職になりそうでしたが、技術屋で食べていきたかったので弁理士資格を取得しての転職を考えました。プライムワークスは最初に面接を受けた事務所であり、しかもすんなりOKが出たため、ご縁があると思いました。
入所してみて、仕事のやり方や指導、その他、どう感じていますか?
未経験での入所でしたが、指導が手厚く、自ら積極的に働きかけるほどに得るものは大きいです。お客様との約束を守れば、あとは原則自由ですし、所内での人間関係に煩わしさが少ないです。また、年収も大きくアップしました。
事務所の雰囲気や環境は?
キーボードの音が響く中を、たまに笑い声、雑談、ご飯の香りがただよいます。
プライムワークスにはどんな人が向いていると思いますか?
悲観的にならない人、休めるときにがっつり休む人、そして阪神ファンの方(笑)に向いていると思います。
今の業務内容と比率は?(担当案件の国内、外国、外内の割合)英語を使う機会はあるのでしょうか?
国内:外国:外内=9.5:0.5:0。 海外との関わりは、手を挙げれば機会はたくさんあると思われます。
とある日の1日の仕事の流れを教えてください
9:00出勤、20:00退勤。 昼食は13:00にコンビニ弁当、またはインスタントラーメン(所内の福利厚生で購入)。 所内では、ほぼほぼデスクワークが多いです。ひと月の出張は、3-6回くらい。2-3月が忙しさのピーク。

弁理士Dさん(企業知財部→特許事務所)

前職は?
メーカーの知財部勤務でした。
弁理士を目指したきっかけは?
大学時代不景気で、なにか手に職をつけたいと思ったから。
弁理士という仕事のやりがい、魅力は?
専門家としてお客様から頼られながら、共同作業で特許を作っていくところです。 職人的にコツコツと一人でする作業の比率も高く、経験や能力に応じて収入も増えていきます。
入所してみて、仕事のやり方や指導、その他、どう感じていますか?
好きな場所、時間で仕事ができ、仕事をした分だけ収入になります。 とは言え、休みは努めて取るようにしています。繁忙期もありますが、夏休みなどの長い休みは半年から一年前には計画をし、旅行の予約など入れています。 企業から事務所へ移った当初の収入はあまり変わりなかったですが、現在では目標とする年収への到達度は非常に高いです。
事務所の雰囲気や環境は?
静か。はじめは少し戸惑いましたが慣れました。周囲が集中しているかどうかは見ればわかるので、頃合いを見て話しかけ、雑談するときもあります。 服装は完全に自由なので、夏は基本短パン。お客様と会うときは、自主規制しています。
今の業務内容と比率は?(担当案件の国内、外国、外内の割合)英語を使う機会はあるのでしょうか?
国内:外国:外内=3:3:3。英語を話す機会や、海外出張もたまにあります。
とある日の1日の仕事の流れを教えてください
10:00出勤、13:00昼食、19:00-20:00退勤。子どものお迎えなどで16時頃帰ることもある一方、1-3月など忙しい時期は19時以降まで仕事。月に数日、お客様先での打ち合わせ(半日単位が多い)にも出向きます。

弁理士Eさん(特許事務所→特許事務所)

前職は?
小規模の特許事務所で、弁理士として国内出願を中心に担当していました。
弁理士を目指したきっかけは?
理系の知識や英語を活かせる変わった仕事に就きたいと思っていました。また、学生時代に特許事務所でバイトをしたとき、昼はバリバリ仕事をこなし、夜は颯爽と繁華街に消えていく先生の背中をみて、「かっこいい」と思ったことも影響しています。
転職の動機や、なぜプライムワークスを選んだのか
HPから感じたプライムワークスの自由そうな社風に魅かれました。公開公報から把握できる高品質な明細書、弁理士を目指したきっかけとなった先生が勧めてくれたことも大きいです。
入所してみて、仕事のやり方や指導、その他、どう感じていますか?
弁理士全体のレベルが非常に高く、不明点が生じても、誰かに相談すれば、何かしら答えを得られます。 事務担当者もレベルが非常に高く、事務周りで弁理士が負担を感じることが少ないです。 自分の場合は小規模事務所から中規模事務所への移籍でしたが、収入も大きく増額となりました。
事務所の雰囲気や環境は?
出退勤時間をはじめ、いろいろと自由。 プロ野球のシーズン中は野球の話題でにぎやかで、野球観戦の機会もたくさんあります。 人間関係で特に面倒なところも感じず、良い環境で働けていると思います。
プライムワークスにはどんな人が向いていると思いますか?
大企業・大手事務所の堅苦しい雰囲気が苦手な人に向いています。 積極的に他人の仕事のやり方を取り込んで、スキルアップしたい人にとっては、さまざまなタイプの手本となる弁理士が多く在籍しています。
転職を考えている方へひとこと
この業界は、なぜか人の入れ替わりが比較的激しいですが、プライムワークスは定着率が高く、弁理士、事務ともに、勤務年数の長い方が多いです。これは、仕事のやりやすさ、居心地の良さを暗に示しています。にもかかわらず、仕事の自由度やレベルは高い。このような条件を満たす事務所は、この業界ではなかなかないと思っています。
今の業務内容と比率は?(担当案件の国内、外国、外内の割合)英語を使う機会はあるのでしょうか?
国内:外国=8:2。外国案件で英語を取り扱いますが、海外出張はありません。

フォトアルバム

  • フットサル部

    フットサル部

  • 競馬部

    競馬部

  • 将棋部

    将棋部

  • 猫カフェ部2

    猫カフェ部2

  • 猫カフェ部1

    猫カフェ部1

  • 2010年 ソウル

    2010年 ソウル

  • 2010年 ソウル

    2010年 ソウル

  • 2010年 益子

    2010年 益子

  • 2010年 益子

    2010年 益子

  • 2010年 熱海

    2010年 熱海

  • 2010年 熱海

    2010年 熱海

  • 2011年 台湾

    2011年 台湾

  • 2012年 グアム

    2012年 グアム

  • 2012年 箱根

    2012年 箱根

  • 2013年 石垣島2

    2013年 石垣島2

  • 2013年 石垣島1

    2013年 石垣島1

  • 2013年 東京2

    2013年 東京2

  • 2013年 東京1

    2013年 東京1

  • 2013年 奥湯河原

    2013年 奥湯河原

  • 2012年 クルージング

    2012年 クルージング

  • 2017年 箱根

    2017年 箱根

  • 2017年 東京1

    2017年 東京

  • 2017年 東京2

    2017年 東京2

転職をお考えの方へ……代表から

 以下、ざっくり「転職」と言いますが、初めて就職する場合にも、大半は当てはまります。広く、みなさんの参考になればと思います。

[1]岐路

 転職にはとてつもない勇気が必要です。

 自分もそうでした。メーカーのエンジニア時代に弁理士の一次試験(当時は多枝試験といった)にとおり、「エンジニアを続けながら試験を受けるか、特許事務所へ入るか」で悩みました。当時、弁理士試験の倍率は40倍。一生とおらないかもしれない。なら、エンジニアのままでいたい。だけど、このまま密かに勉強をしていたら、ますます合格が遠のく……。

 20年以上も前です。まだ弁理士という職業の認知度は高くなく、仕事の合間に隠れて勉強していました。8科目の論文試験のために、会社を一週間休まなければいけません。知財部や特許部ならまだしも、技術部にいて、そんなことを何年も続けられません。一次試験に2年つづけて合格したとき、腹を決めました。

 ──特許事務所でやってみよう。

 大阪の世界的な電機メーカーから東京の特許事務所へ転職。社員数万人の企業から40名の小企業へ。それまで、世界のどこへ旅しても看板を見かける大企業でした。世界中に仲間がいる、そんな意識があったようです。だから、辞めたときは、ずいぶん心細いものでした。

 さて、どの特許事務所に入ったものか……。

 弁理士の先輩も友人もいません。求人広告の「所員旅行ハワイ全額事務所負担」「伊豆に保養所あり」「長期海外研修」「できる人はいずれパートナーへ登用」云々。魅惑的な言葉がならんでいます(平成6年はそういう時代でした)。

 でも、人生がかかっています。浮かれていれば、たぶんこけます。

 安全を考えれば大きな事務所。だけど、大企業を8年経験した自分にとって、また大きな組織に入るのはどうなのか。それが嫌で辞めたのではないのか。違う、そうではなく、試験合格のために辞めたんだ。なら、安全な大手事務所か。

 しかし、そもそもなぜ弁理士になりたかったのか。「旅先でも、パソコンさえあれば仕事ができる」。ずっと心の中に「自由業」への憧れがあったはずです。

 ならば、堅くない、みんなが楽しそうにしている事務所がよいだろう。ただし、優秀な先輩方がいること。それなら、なんとかなるだろう。大企業を辞めたんだから、もう組織に守ってもらう感覚は捨てよう。いくつか事務所を訪問しました。最初の事務所は、所長さんがすごく気さくで、ナンバー2の先生もロジカルで、「いいな」と思いました。ですが、所内は机の間隔が狭く、「ここで働きたくない」と思いました(職場はかなりの時間を過ごすところです)。そのあと所長さんとランチに出ました。会計のとき、私は少なくとも自分の分を払うべき(面接していただいた身です)と思いましたが、所長さんが「きみはいいよ。きみと私とでは、年収が違うんだよ」と言われました。

 はい、そりゃ、そうです。

 その事務所は断りました。

 たぶん、所長さんは私がなぜ断ったかおわかりではないと思います。(そういうところ、人は変わってしまうんでしょうか……。)

 最終的に入った事務所は、トップの方々がバカ話ばかり言っているところでした(「バリウム飲んでちびった」とか)。でも、会話の中の5%だけは仕事の話。とてもしっくりくる、その道で考え抜いた人の言葉でした。

 ──この人たちの下で勉強してみよう。

 正解でした。自由な雰囲気の中、「やるときはやる」(やらないときは飲む)という、メリハリのあるプロの仕事です(別に飲まなくてもよいですが)。いま思うと、堅い大企業的な事務所に入らなくてよかったです。

 その後、縁あり、産学共同のシンクタンクに引っ張られ(もはや転職に腹が据わっていた)、世界中の優秀な学者と映像技術を開発する日々を過ごしました。何時に出社し、何時に帰ろうが、誰も気にしません。仕事さえしていれば。

 自分たちの技術で中編映画も作り(田中麗奈さん主演)、東京国際ファンタスティック映画祭(そういうのがあったんです)の大賞を受賞したり、経産省から予算をもらって最先端の開発をしたりと、エキサイティングな日々でしたが、ある日社長に呼ばれ、

 「もう給料が出せない。きみは資格があるから、外で喰いなさい」

 会社の財務が悪化していました。

 困りました。ものぐさな私は、開業など1ミリも考えていなかったので、あわてて特許事務所を訪問しました。ある事務所で所長さんに気に入られ、「海外部門のトップをやれ、年俸は○○○○万円」。感激しました。この○○○○は、自分が弁理士として目標としていた年俸でした。「ここでやる」と決めました。

 具体的な勤務条件等を決めるために、事務所を再訪しました。パートナーの方から「森下さん、最初から○○○○万円必要ですか? スタートは△△△△万円ではダメですか」と言われました(△△△△=○○○○×0.7)。

 何がなんだかわからず、茫然としました。トップの所長さんが○○○○と言ったのに……。しかも、「最初から○○○○万円必要ですか?」とは、なにごとか。

 気持ちが一気に冷め、「もう結構です」と相手の話を遮って、帰ってしまいました。最初に会った所長さんは、「きみはぜひ必要だ」と大変な熱のこもりようだったので、それが現場に伝わっていない事務所じゃダメだな、と思いました。(なお、年俸は「社会が自分をいくらで買ってくれるか」数字です。高くないと、本人の努力不足です。)

 私を評価してくれる事務所がもうひとつありました。面接の後、所長さんに会員制のクラブへ連れて行かれました。(かっこいいけど、なんか、芝居臭いよね。)

 ──この事務所にお世話になるしかないかな。

 と思いつつ、どうも所長さんが立派すぎて(怖くて)、あまりしゃべれません。どうしてもこれだけは聞かなければ……。

 「朝は何時からですか。自由ですか」

 すると呆れ顔で、

 「9時だよ。ふつうだろう」

 ……終わった。

 私は中学生の頃から夜型で、朝5時までラジオを聞いていました。(朝型は勤勉、夜型はだらしない、という風潮はどうなのか。)

 人それぞれ、効率のよい働き方は違うはずです。その事務所はお断りをしました。所長さんは「社会人失格」という目で見られましたが、まあ、「自由」と呼んでいただきたい。

 などとうそぶいていたら、入れてくれる事務所がなくなりました。途方に暮れました。

 「おれは自分勝手すぎるのかな。みんな、もっと我慢するのかな……」

 そんなとき、産学共同で知り合ったロシアの先生から技術検討の依頼がきました。これは自分で事務所をしろという暗示でしょう。しかたなく特許事務所を開きました。独立ではありません、孤立です。

 それが2000年。メーカーから特許事務所、シンクタンクを経て自分の特許事務所。合計3回転職したことになります。それで収まったからよいものの、ひやひやものです。転職の成否は簡単に予測できません。

 いまこの記事を読んでいる方は、ご縁のあった方です。会社から特許事務所への転職、ほかの特許事務所から弊所への転職等、何か人生の岐路にいる方かもしれません。迷いすぎて、何がなんだかわからなくなっている方もいるでしょう。私もそうでした。それでいいんです。いちど、考え切ることが大事です。

[2]ライフスタイル

 どの特許事務所を選ぶにしても、大事なことは、自分の目標に向けて正しい事務所といえるか、および、自分のライフスタイルに適合するか、ではないかと思います。前者は当然みなさん考えますが、後者も大事です。永く働きます。自由業に憧れるなら、自由裁量性でないと矛盾します。

 弊所の弁理士は、勤務時間の縛りがありません。基本的に歩合制なので、休みたければ勝手に休みます。お客様や事務方のメンバーに迷惑をかけない限り、自由というか、それ以外の方法なんてあるのか、という気持ちです。管理されなければ仕事できないような人では、仕方ないでしょう。

 弊所はこのスタイルに共感する弁理士ばかりです。もちろん、早く来て早く帰る人もいます。私は夜型というだけです。歩合制で、自分の力を試したい人、がっつり仕事をしたい人には最適で、かなりの年俸も期待できる事務所ですが、それに加えて、ライフスタイルを自由に設計できる点は特長です。私がものぐさなこともあり、形式的、儀礼的な仕事はありません。単純に、質の高い仕事をいかに効率的にこなすか、それだけです。(「効果的な昼寝のしかた」をパートナーがみんなに説明する事務所です。)

 とはいえ、効率ばかりを追求する非人間的な組織ではありません。メンバーはみな気さくで、ぎすぎす感とは真逆の雰囲気です。平均で10年に近い在籍年数です(ほかの事務所へ移ったのち、再びうちに戻った弁理士も複数います)。事務員も平均7年です。永くいられる環境。それは確かだと思います。

[3]再び、開発

 1995年、私はメーカーから特許事務所へ転職しました。自由業への第一歩という晴れやかな気分の反面、「もう自分の手で物を作れない」と寂しく思いました。弁理士は有意義な職業ですが、「代理人」です。新製品を産み出しません。

 ──開発がしたい。世の中にとって、意味のあるものを。

 事務所を始めて数年経つと、この気持ちが蘇ってきました。

 いま私は、株式会社フォーカルワークスの代表取締役もしています。私が作った会社で、知財の精緻な評価をもとにビジネスを展開しています。著名国立大学やベンチャーファンドから投資適格性判断の資料として引き合いがあります。また、過去にない金融商品の開発をしています。この会社には、プライムワークス国際特許事務所からも取締役や執行役員が入っています。

 理化学研究所から産まれたガン治療の会社にも取締役として参加しています。ガン細胞を攻撃する特殊な細胞をiPS技術で培養し、患者に戻すことで、ガンが消えます。私が知財の金融へのブリッジをしている特殊な弁理士なので、声が掛かりました。この会社は上場プロセスにあります。やはり、プライムワークス国際特許事務所から支援する弁理士がいます。

 大阪大学発のバイオベース株式会社を私の会社の傘下におき、開発を進めています。100%植物由来のポリ乳酸にこの会社の添加剤(やはり100%植物由来)を混ぜることで、世界初の特性(140度耐熱等)を実現しました。この技術でコンビニの弁当箱の5%を置き換えるだけで、CO2削減効果は、ヒノキで1億2千万本分です。この技術は全地球規模で普及させなければいけません。海外から大きな契約がとれたので、ここも数年で上場へもっていきたいと思います。やはりプライムワークス国際特許事務所から何人か助けています。

 とまあ、特許事務所の枠だけにとらわれない活動をしています。まだほかにも有意義な事業をしています。決して、「もはや物作りができない」と悲観する必要のない事務所です。

[4]BIG WAVE

 転職は迷いまくってください、と言いました。大波のように高い壁です。

 しかし、十分な設計で望めば、大波に乗って、いままでよりスケールの大きな仕事(そして人生)にこぎ出すことができるでしょう。私自身、転職して大正解でした。

 迷いつつ、ふっきる方法。私の場合、条件を作ることが有効でした。

 「2年続けて一次試験にとおったら、特許事務所へ転職しよう」

 弁理士受験は独学でした。難しいですが、一次試験は1年目にとおりました。40倍といっても、一次がとおれば、あとは6倍です。何回もつづけて論文試験に落ちる確率は、5/6×5/6×5/6×……です。3回なら58%。4回なら48%。ということは、4回うければ、通る確率のほうが高いということ。

 2回つづけて一次試験にとおれば、その時点ですでに最初の2回は終わっているので、あと2回だけ挑戦すれば通る、と考えました。(楽観的ですが、悲観的な人は成功しません。もちろん、楽観の前に緻密さが必要ですよ。)

 そこで、条件が決まりました。つまり、「2年続けて一次試験にとおったら、特許事務所へ転職しよう」、そして一気にあと2年で弁理士になってしまおう、と。実際には3回目の試験で合格しました。緻密な計算で、最悪どうなるかのシミュレーションを立て、それでも「死にはしない。むしろ、やらないと後悔するかもな」となれば、トライする勇気が出てきます。

 ここまで読んだ方、いるのかな。

 まあ、うそは書いていないので、何か少しでも役に立てれば幸いです。

 そうした方々の中から、将来一緒に仕事をする人が出てくれば、私も幸せです。

[5]蛇足

 いままで転職の一般論でした。もし、うちを転職先に考えていただけるのであれば、うちと本人の両方がハッピーであるために、以下の人を求めます。あくまでも、傾向ですから、応募資格ではありません。

  1. 前向きな人。
  2. 自分がどこまでできるか試したい人。
  3. 弁理士としては未経験の人。ふつうは経験者を採りたがるけど、うちは逆です。変なクセがついている弁理士よりも、うちで白紙から教えるほうが伸びます。
  4. もちろん経験者も歓迎。ただし、「手を抜く技術」を身につけている人はダメ。
  5. 仲間思いの人。