東南アジア(ASEAN)商標FAQ

FAQ

東南アジア(ASEAN)で商標を登録するのに期間はどれぐらいかかりますか?

商標登録のための審査は各国で行われるため、各国によって審査期間は異なります。弊所の経験から各国で出願から審査結果が通知されるまでのおおよその期間は以下のとおりです。

  • インドネシア・・・12~15ヶ月
  • カンボジア・・・15~18ヶ月
  • シンガポール・・・5~7ヶ月
  • タイ・・・15~18ヶ月
  • フィリピン・・・12~15ヶ月
  • ブルネイ・・・9~12ヶ月
  • ベトナム・・・12~15ヶ月
  • マレーシア・・・8~11ヶ月
  • ラオス・・・9~12ヶ月

ミャンマーは現在(2022年8月19日)新商標制度への移行期間中で、どのくらいの期間で審査が行われるかは不明です。

国によっては、登録の審査結果が通知された後、最終的に登録されるまではさらに2~4ヶ月程度時間がかかります。

国際登録出願(マドプロ出願)の場合は、国際登録の手続3~4ヶ月が完了してから各国の審査に入りますので、その分時間を要します。

タイで商標登録するにはどのような書面が必要ですか?どのように商標登録出願をすすめればよいですか?

Answer 個別出願(タイ当局に現地代理人を通じて出願手続を行う場合)と国際登録出願(マドプロ出願)の場合で、必要書面は違います。個別出願の場合、現地代理人への認証付きの委任状が必要となります。2回目以降の出願は、最初提出した委任状を援用することができるので不要です。

委任状には公証役場での認証が必要です。基本的には会社の代表者の方のご署名が必要となります。会社の登記簿謄本・登記事項証明書、代表者印の印鑑証明書、代理人が公証役場で手続を行うための委任状(代表者印の捺印付き)、代理人本人の身分証明書(運転免許証など)が必要となります。出願人が個人の場合は、個人の実印の印鑑証明書が必要です。

国際登録出願(マドプロ出願)の場合は、特に必要な書面はありません。

タイの商標登録出願について、出願から登録までの流れについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

インドネシアで商標登録するにはどのような書面が必要ですか?どのように商標登録出願をすすめればよいですか?費用はどれぐらいかかりますか?

Answer 個別出願(インドネシア当局に現地代理人を通じて出願手続を行う場合)と国際登録出願(マドプロ出願)の場合で、必要書面は違います。個別出願の場合、現地代理人への署名入り委任状が必要となります。認証を取る必要はありません。

国際登録出願(マドプロ出願)の場合は、特に必要な書面はありません。

直接出願の場合、現地費用(現地の特許事務所・法律事務所、特許庁に支払う費用)と日本の特許事務所の費用で25万円~、マドプロ出願の場合、トータルで25万円~の費用が発生します。
※上記費用はあくまで弊所を通じて行う場合の参考費用で、区分数、商標の種類、為替レートなどで変動します。是非お見積もりのお問い合わせをください。マドプロ出願の場合、同時に出願する国が多いほど割安になります。

インドネシアの商標登録出願について、出願から登録までの流れについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

シンガポールで商標登録するにはどのような書面が必要ですか?どのように商標登録出願をすすめればよいですか?費用はどれぐらいかかりますか?

Answer 個別出願(シンガポール当局に現地代理人を通じて出願手続を行う場合)と国際登録出願(マドプロ出願)の場合も特に準備する書面は必要ありません。商標に関する情報をそろえれば出願することができます。

直接出願の場合、現地費用(現地の特許事務所・法律事務所、特許庁に支払う費用)と日本の特許事務所の費用で25万円~、マドプロ出願の場合、トータルで25万円~の費用が発生します。
※上記費用はあくまで弊所を通じて行う場合の参考費用で、区分数、商標の種類、為替レートなどで変動します。是非お見積もりのお問い合わせをください。マドプロ出願の場合、同時に出願する国が多いほど割安になります。

シンガポールの商標登録出願について、出願から登録までの流れについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

東南アジア(ASEAN)で商標を登録する前に、すでに似た商標が登録されていないか調べたいです。どうすればよいですか?

Answer ASEANが提供するASEAN各国の登録商標が調査・検索ができる国際的な商標調査・検索サイト「asean TMview」で調べるのがおすすめです。SEANの9か国(シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ブルネイ)の商標データから商標の調査・検索が可能です。しかも無料です。

データの更新が遅い場合があります。各国が個別に提供する商標調査・検索サイトの方が一般的に新しいデータを確認することができます。各国のサイトは以下のとおりです。

インドネシアhttps://pdki-indonesia.dgip.go.id/
カンボジアhttps://branddb.wipo.int/branddb/kh/en/
シンガポールhttps://digitalhub.ipos.gov.sg/FAMN/process/IP4SG/MN_Index
タイhttps://search.ipthailand.go.th/
フィリピンhttps://branddb.wipo.int/branddb/ph/en/
ブルネイhttp://ipsearch.bruipo.gov.bn/app/public/trademarks
ベトナムhttp://iplib.noip.gov.vn/WebUI/WSearch.php
マレーシアhttps://estatus.myipo.gov.my/estatus/web/index.php?r=estatus

ミャンマーで新しく商標制度ができたと聞きました。どのように商標登録出願をすすめればよいですか?

Answer ご存じのとおり、ミャンマーで商標法が新しく制定され、それに伴って商標制度が整備されつつあります。2020年1月から古い制度で登録されている商標を対象とした出願向けのSoft Openingが開始され、その後、全ての商標出願を受け付けるGrand Openingが開始されます。

新しい商標制度が整い次第、マドリッドプロトコルへの参加も噂されていましたが、2021年2月の軍部のクーデータにより非常に政情が不安定となり、商標制度の整備も先行きが不透明な状況です。

新しい情報が入り次第、本サイトでもお知らせしていく予定です。

ミャンマーの新商標制度について、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

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この記事を書いた人

木村 純平

木村 純平

2人目の子供の誕生をきっかけに弁理士を目指してから、早くも20年が経過しそうです。商標から始まり、意匠、著作権、現在の事務所に来てからは特許、実用新案も手がけるようになり、それぞれの分野でクオリティを上げ、ユーティリティプレイヤーとして重宝されるよう精進しています。