SWITCH(スイッチ)の「ARMS」は?「ドラゴンクエスト」は?~ゲームタイトルと商標~

任天堂SWITCH(スイッチ)のゲーム「ARMS」


先月発売された任天堂SWITCH(スイッチ)のゲーム「ARMS」の商標が28年前に出願されていたことから、そんなにも前から企画されていたのか!と、ネットで話題になったとの記事がありました。

28年前に商標出願、実は「誤解」だった 任天堂ゲーム「ARMS」 – withnews(ウィズニュース)
https://withnews.jp/article/f0170629000qq000000000000000W03610701qq000015459A

この話の落ちは、たまたま他の会社(ヤマハ)が、28年前の出願である商標「ARMS」の登録を持っていて、そのままでは任天堂が商標登録できないので、最近になって必要な分(ゲームやおもちゃ)だけ分割譲渡を受けていたということでした。

任天堂は実際の使用ロゴデザインの商標を2017年1月11日に出願しており、上記の商標「ARMS」の分割登録申請は2月8日に行われています。ゲーム「ARMS」の初公開が2017年1月のゲーム機SWITCH(スイッチ)の発表会のタイミングなので、昨年末あたりにはヤマハから商標「ARMS」の登録の分割譲渡の目処をたて、ゲーム「ARMS」の初公開に合わせて商標の準備を具体的に進めたというスケジュールでしょうか。

ゲームタイトルはいつ出願する?

ゲームタイトルに限らず、商品名の商標を商品の発表よりもあまりに早く出願すると、商標が公開されてしまい、今時は特にネットで話題になってしまいますので、商品のインパクトを高めるためにも商品の発表の直前に商標登録出願を行うというのが、ケースとして多いのではないでしょうか。

つい先日、スクウェア・エニックスが新タイトルを発売し、2日間で約208万本を販売して話題になった「ドラゴンクエスト」シリーズですが、第一作の発売日1986年5月27日に合わせて、最初の商標登録は1986年3月3日に出願されています。

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』発売2日間で208.1万本を販売
https://www.famitsu.com/news/201708/02138908.html

マリカー事件

ゲームタイトルが商標を含んだ知財紛争となった例はいくつかあります。最近、裁判にまで発展した例が「マリカー」事件です。

任天堂ニュースリリース(2017年2月24日)
https://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2017/170224.html

マリカー訴訟、焦点は「コスチューム」(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO16179900Q7A510C1XV3000/

任天堂は、任天堂のゲーム「マリオカート」風に、マリオなどのキャラクター風のコスチュームを貸与し、カートで東京のガイドツアーを行うサービスに対し、不正競争防止法、著作権法を根拠に差し止め、損害賠償を請求しています。

この裁判の前に任天堂は株式会社マリカーが出願した商標「マリカー」に対して異議を申し立てましたが、任天堂の有名なゲームタイトルは「マリオカート」であり、その略称である「マリカー」は有名ではないという特許庁の判断により、登録を阻止することはできませんでした。

今回の裁判では、ゲームタイトルの商標権だけでは守りにくい、ゲームのコスチュームなどを含んだ世界観がどこまで知的財産権として保護されるか、注目しています。
プライムワークス国際特許事務所 弁理士 木村純平

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